2006年07月19日

彼女

その子の名前はマリちゃんって名前。

今は、あたしと同じ19才。



その子のコトを近所のおばさんは『可哀相な子』と口々に言っていた。
でも彼女はずっと笑顔でいた。

ううん。あたしは笑顔の彼女しか見なかった。


その子はすごく幸せそうに笑ってた。
毎日、毎日。
あたしは隣でアイスを食べながら、一緒に笑顔の空気の中にいた。


その子には弟が一人いた。
『あたし、お姉ちゃんなんだ』って嬉しそうに笑った彼女の顔を、
あたしは最近、思い出せないでいる。
マリちゃんにお父さんはいない。
あたしと同じで。
だけど、そんなこと良くある事だから、
あたしもマリちゃんも、気にしたコトは1度もなかった。



あたしとマリちゃんが一緒にいた時間は小学校2年生から中学2年生の6年間。
たかだか6年間ぽっちで、あたしは彼女の全てを解った気でいた。


彼女とあたしは良く似ていたと思う。



『辛いときには人一倍笑え』ってこと。
あたしは彼女に教わった。

マリちゃんは家に帰るのがキライだった。
夜はキライだった。

あたしも、嫌いだったけど、
きっとマリちゃんはもっとキライだった。



最近になって気付いたこと。




彼女は笑顔の間ずっと、
ずっと泣いてたんだって。







苦しい気持ちを見抜かれるのが怖くて、
自分の周りに起こる全ての事態を見抜かれるのが怖くて。


彼女のママは若い。
あたしのママも若いけど。
心が若すぎた。

それゆえに、良く家に居なかった。


大人はずるいなって思う子供の気持ちを、
大人はすぐに忘れる。
あたしも、いつか忘れるのかな。



マリちゃん家は広くて、
多分すごくお金持ちで、
だけどお金でマリちゃんの心の穴と、
家の広さは埋らない。
誰かがいないと、全然埋らない。

あたしは彼女の家に、毎日チャイムを鳴らしに行った。



あたしは毎日『家に入る?』の言葉に首を縦に振らずに、
彼女を外へ連れ出した。




雨が急に降って来た日があった。

あたしは仕方なく、マリちゃんの言葉に頷いて彼女の家に行った。
あたしといる時間くらい、広いぽっかり冷たい部屋の広いベットで泣く気持ち、
忘れてほしくて外で遊んでた。


そういえばそれまで一度も、あたしはマリちゃんの弟の顔を見たことがなかった。

マリちゃんは近くにいないパパに似ているといわれるのが嫌。

ママにそっくりな弟が羨ましい。



あたしはマリちゃんの笑顔が好き。





弟の顔を見たとき驚いたのは、
笑顔がなかったこと。



冷たい目をした、寂しい顔。





家はやっぱりびしょびしょのあたしが乾いて見えるほど広くて、
だけどいくら電気を沢山つけてもまだまだ暗いくらい広くて。
一人で寝るのには広すぎるくらいベットも広くて。

全身を鏡で写せば小さなあたしがもっと小さくみえるくらい、
それくらい鏡も大きかった。



ママが帰って来ないのはやっぱり心が埋らないから。




きゅうきゅうな位がきっと丁度いいの。
人の心は。






マリちゃんはまた笑顔であたしを部屋に迎えた。
あたしは大きなベットが小さく思えるくらい、
沢山沢山話した。

マリちゃんも笑顔で聞いてた。




やっぱり大きな部屋は寂しいから、
あたしは毎日マリちゃんの部屋へ行っては、
写真ぬいぐるみを飾った。







時々、思い出すのは、

あたしは彼女をもっと寂しくさせてたんじゃないかってこと。





だけど、マリちゃんはもういないから、
あたしはごめんもありがとうも、
空にしかいえない。




毎日6時過ぎに言う『また明日ね、おやすみ』の言葉も、
今は部屋から出たベランダでしか言えない。






ママも寂しかった。
だけど、マリちゃんもマリちゃんの弟も、
きっともっと寂しかった。


笑顔でいた分、
きっとずっとずっと寂しかった。





最後の刻も、
あたしは傍にいてあげられなかった。







あたしはマリちゃんとさよならした夜、
彼女のママに酷いこと言った。
ママの連れて来た新しいパパにも、同じように。



死ぬまで気付けないんなら一人にしなきゃいいんだ。
大人は大きいんだから、
心はきっと守れたはずなんだ。
泣くくらいなら、中途半端に手の届く位置で独りにさせちゃいけないんだ。













毎晩忘れそうな笑顔を思い出して、

今まで封印してた気持ちと言葉を、
今度は空に唄おうと思う。



彼女は消えてったあたしの分身。
【日記の最新記事】
posted by かんな at 21:30| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月05日

世迷い事



毎日忙しい。


でも、それって毎日充実してるって事。



けど、ちょっとだけ疲れた自分がいる。





あたしにとって、今の安らぎって、
拠り所って、誰にあるんだろ。

昔の自分と、今の自分を見比べて、
そしたらやっぱり強くなったと言えるのに、
昔ほどあたしを大切にしてくれた人は、
どこにもいない気がする。





それはやっぱりあたしがいけないのか。
あたしが強くなりすぎたのか、
はたまたまだ弱いのか。
すごく痛くなった胸の奥らへんで、
思い出すのはあなたなのに、



逢いたくなってもまだ逢えない。



どうしてか大切と思う人を遠ざけた。

『逃げてるだけ』ってあなたに言ったのは、このあたしなのに。






寒い冬はもう終わったけど、
あたしは永い眠りから覚めてもまだ、
暖かい場所から出られないでいる。








この気持ちは正確に、寸分違わず好きだと言えるの。
ただ、いつも大切にしきれないあたしだから、
あなたは冷たくなったんだろうな。


いつも逢いに来てくれたお返し?
最近はいつもあたしが逢いに行く。


2〜3日会えないだけで寂しいと言ってくれたのに、
今は連絡もないくらい。






それはあたしがいけないから。
ぼーっとしてたからいけない。
守り方を間違えたのか。
離れれば、あなたは楽になるかと思ってた。



だって触れ合ったその先が怖くて震えるあたしに、
きっといつか嫌気が射すと思った。







頼ってばかりでは強くいられないけれど、
ひとりぼっちじゃ強くも弱くもなれない。

どんな風に、あたしは償えばいい?






どんな風に、あなたを見ればいいのかな。














答え探しは、
人生のクエスチョンだけど、
あたしはすぐに答えを知りたがって、
故に手放した事にも、すぐ後悔するんだろう。

誰かを守るより守って欲しいと想うあたしは、
自分のそんな傲慢さに、嫌気が差してすぐにまた、手放すんだ。






人生の答え探しに、たった19年生きたあたし程度じゃ、
まだ光も見つけられない厳かなものなのに。
今、傍に有るものから、大切にしなきゃ、
新しいものも大切に出来るはずないのに。







posted by かんな at 00:10| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世迷い事



毎日忙しい。


でも、それって毎日充実してるって事。



けど、ちょっとだけ疲れた自分がいる。





あたしにとって、今の安らぎって、
拠り所って、誰にあるんだろ。

昔の自分と、今の自分を見比べて、
そしたらやっぱり強くなったと言えるのに、
昔ほどあたしを大切にしてくれた人は、
どこにもいない気がする。





それはやっぱりあたしがいけないのか。
あたしが強くなりすぎたのか、
はたまたまだ弱いのか。
すごく痛くなった胸の奥らへんで、
思い出すのはあなたなのに、



逢いたくなってもまだ逢えない。



どうしてか大切と思う人を遠ざけた。

『逃げてるだけ』ってあなたに言ったのは、このあたしなのに。






寒い冬はもう終わったけど、
あたしは永い眠りから覚めてもまだ、
暖かい場所から出られないでいる。








この気持ちは正確に、寸分違わず好きだと言えるの。
ただ、いつも大切にしきれないあたしだから、
あなたは冷たくなったんだろうな。


いつも逢いに来てくれたお返し?
最近はいつもあたしが逢いに行く。


2〜3日会えないだけで寂しいと言ってくれたのに、
今は連絡もないくらい。






それはあたしがいけないから。
ぼーっとしてたからいけない。
守り方を間違えたのか。
離れれば、あなたは楽になるかと思ってた。



だって触れ合ったその先が怖くて震えるあたしに、
きっといつか嫌気が射すと思った。







頼ってばかりでは強くいられないけれど、
ひとりぼっちじゃ強くも弱くもなれない。

どんな風に、あたしは償えばいい?






どんな風に、あなたを見ればいいのかな。














答え探しは、
人生のクエスチョンだけど、
あたしはすぐに答えを知りたがって、
故に手放した事にも、すぐ後悔するんだろう。

誰かを守るより守って欲しいと想うあたしは、
自分のそんな傲慢さに、嫌気が差してすぐにまた、手放すんだ。






人生の答え探しに、たった19年生きたあたし程度じゃ、
まだ光も見つけられない厳かなものなのに。
今、傍に有るものから、大切にしなきゃ、
新しいものも大切に出来るはずないのに。







posted by かんな at 00:09| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

ガーデン


歌を、歌い始めたのは、本当に動機が不順だった。








カラオケして『うまいね』

その一言で歌おうかななんて思ったあたしは
唯のバカでしかない気もする。





唯、歌ってたらあなたに出逢った。


長い指と、無表情が特徴的なあなたは、

あたしにはいつも暖かいようで冷たかった。







初めからそれが恋だったのかは知らないけど、

頑張って毎日、昼休みも話しかけていた。











坂道。












長く、急な
坂道。











自転車を押す、歪な2つの陰。


少し息切らして、
あたしはあなたの右側。


どうしてだったかな?




初めて、

あなたの右手に、
この左手が触れた。

それだけは、
きっと一生鮮明だろう。











朝の待ち合わせ。














どうしたのかな?





寝てるかな?




いつ来るの?







この時から知ってた。
あたしの気持ち。






数時間待ったあたしに、
ひたすら謝るその顔が何だか可愛くて、
唯、傍にいた。







そういえば、その日は雨が降ってて、
すごくどしゃぶりで、

そして寒かった。













あたしは汚い人間だから。

これがチャンスだなんて思ったのかもしれない。





寒さは、互いの熱で暖め合うのには、

すごく好都合だった。







ただ、何も言わないで、手を握ってた。

何も言わないで、ずっとあなたの背中越しに抱き締めてた。









二人が惹かれあうのには、時間は要らなかったけど

傍にいれるのはごく僅かな時間で、

それもそう。

あなたとあたしは傍にいちゃいけなかったから。




それでも誰かの目を盗んでは傍にいた。










『10分でもいい。』

『1年後の未来より、今の10分がほしい。』










そういって駄々捏ねたあたしに、

何度かあなたは尋ねてきてくれた。






約束は沢山した。

傍にいて、毎日約束した。














気付けば今は隣にはいないけど。





温もりはあたしだけが知ってるもの。

その笑顔はあたしにむけられたものだったもの。

あたしがそれを古くしなかったら、

あなたは永遠にあたしのものだ。










1度だって誰にも言わなかった。

あたしとあなたが愛し合ってるって。

肩書きなんて必要なかった。

傍にいてくれたら何でも良かった。








でも、人間って欲深いもので、

1つ手に入ればその先がほしくなる。

あたしは最後にはあなたの呼吸すらほしいと願った。






それが、いけなかった。







ちっぽけないつものワガママを、

たった1つでも我慢してたら失わずに済んだのかな。




あたしは、

『出会って変えてくれたのは君だから、感謝してるし一番誰よりも愛してた』といわれても、

やっぱり、

泣いてしまうんです。



あたしが、過去になった瞬間だったもの。

それって、

これからの一番にあたしはなれないってことだもの。







その次会った時は何事もないみたいだった。

あなたの前では泣かなかったし、

正直、傍にいれる時間が死んでもいいと思えるくらい幸せだった。




これからもそんな些細な幸せを大切に出来るあたしでいたいの。

あなたと目が合うだけで、

胸高鳴るような、

そんな心を

いつも持ち合わせて生きたい。








あなたに種を植えたのはあたしかもしれない。



だけど、そこに花を咲かせたのは、

紛れも無くあなたの力だよ。




あなたらしく、

咲いて。






posted by かんな at 02:17| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日



欲は人を潰してくって、聞いた。

ちょっと前まで、
潰れる人が弱いんだって思ってた。




どうしても欲しい人が目の前にいたら、
あたしだって強かになるわ。
あたしだって誘ったりするわ。



だけど、一歩間違えばあたしはあたしが大人になるって気付かなかった。
一歩間違えたら、それだけで、
あたしはあなたに幻滅するの。
知らなかった。



目に見えるものは全て古くなると言う。
なら目に見えないものを確信させて頂戴よ。


本当は、
歌も、命も、何もかも諦めたりしたくない。
あたしらしく、めーいっぱい欲張って生きていたい。



現実を見すぎた小鳥みたい。
飛べるのに。
飛ばない。



ドウシテ?



飛行機にぶつかると思うの?
飛べば落ちそうで怖いの?
ライフルで狙われてるの?
空の迷子になりそう?




あたしも、
怖い。





生かすのも殺すのも怖い。




上を向くのも、下を見るのも怖い。





受け入れてもらおうなんて、絶対思っちゃいけない。
信じない。
『間違い』って言ったもの。
命に間違いはないもの。


そーやって、ウロウロ。
何も持たないで、歩いた。
意識があったのかなかったのか。
気付けば流れ星が見えたあの道路まで来て、
それに気付いて、また泣いてた。

泣くのはいとも簡単だけれど、
泣き止むのは、どうしたらいい?
誰に気付いて欲しいの?
誰に認めて欲しい?
愛されたい?
抱き締めて欲しい?
傍にいてほしい?






きっと暖めてほしい人はいたの。
一緒に歩いて欲しかったの。
でもそれが叶わないって知って、
そしたら何も欲しくなくなった。
『もういらないよ』って、
そう唄ってた。





根っから唄うのが好きだったわけじゃない。
そんなあたしに誰かは本気じゃないとか邪道だとか言う。
だけど、あたしの好きなものを否定する力は、
誰も持ってない。
別にあなたを否定するつもりはない。



『つまらない男』



そう口にした。
あなたからの返事はなかった。
そうそう、それでいいの。
何か言われたら、あたし、
また酷いこと言わなくちゃいけなくなる。
また、悪口言わなくちゃいけなくなる。

返事が来なくて、良かった。
離れる決心がついてよかった。

中途半端に、愛されていなくて良かった。

あたしばかり、
好きでよかった。





昔ね、命について、考えた時期があって、
トモダチに子供が出来て、
誰の子か解らないし、若いから産まないって言ってて、
その子とは、それっきり。

どうして産んだ瞬間から殺せば罪に問われるのに、
お腹の中で殺したら罪にならないのかなって、
ひたすら考えてた。



だけど、あたしにその子の代わりは出来ないものだから。
その子とはそれっきり。



あなたと、街で偶然会わなきゃいいな。
電車が同じだから、
偶然同じ車両に乗らなきゃいいな。

そしたら泣かないで済むのにな。



愛されたいとか、そんな気持ち押し殺して生きてられるのにな。






愛されないで生きるのは楽。


愛されたら、

すごく苦しくなる。

息が重くなる。

重圧がかかる。

何をあげればいいか解らなくなる。






そんなでも求めてしまうのはどうしてか。
人間は弱いからなのか。

あたしが、唯、
すごく弱いからなのか。







約束、果たせなかった。

ごめんね。


posted by かんな at 05:02| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月15日

観覧車



ぐるぐる回る。
たったの15分程度の一周旅行

降りたら普通に、
現実に舞い戻る巣に帰る鳥みたいに。

音楽が鳴り響く新しくなった部屋の中で、
あたし一人、まるでロボットだ。




ふと考えた。


あたしは自分があたしだから、
周りの人の事は知らない。
100%は知れない。

もしかしたら良く出来たロボットかもしれない。
相手なんて心も全部見れやしない。
もしかしたら、
同じ生き物でもないのかもしれない。

それ以前に、
あたしが、ロボットかもしれない。
良く出来たロボット。



一通りの世界共通の常識に反したいのは人間の性だという。

真っ白じゃなくなれば、
もう真っ白に戻れないのと一緒。
パレットに白を足しても、パステルカラーになるだけで、
真っ白にはもう戻れない。
一度乗り違えばその15分が2度と戻ってこないのと、同じ。

唯、間違いだけは常に繰り返して生きてる。


それが常識である人間に、あたしは成れているのだろうか。



ねぇ、例えば、
その15分間をあなたと2人で過ごせたとして、
二人っきりの空間が15分続いたとして、
その後、その夢から覚めて現実へと足を降ろすでしょ?

あたしが聞きたいのはその後ちゃんと右手を繋いでるかって事。


夢は邪魔されない二人だけの世界よ。
でも現実はそうじゃない。
人と人を避けて歩く。
そのときにはぐれたら、
こんな都会じゃ、
群にはぐれたまま死ぬまで会えない。

観覧車の15分が永遠になるだけよ。


例えばブランコみたいにすれ違う二人みたいな。
止まるまで永遠にすれ違うだけの二人みたいな。
水平には保てないシーソーみたいな。
互い優越の間に成り立つシーソーみたいな。

そんな関係はぶち壊して生きてみたい。


15分間そんなことばかり考えていた。




そしたら夢から覚めてしまった。








だから『もう1周』と駄々こねてみた。

過ぎた日は戻らない。
繰り返しては生きていけない。

そうやって永遠を何度か作ったあと、
手に汗を滲ませるの。

あなたじゃなくて、
あたしから、


その手を離さなければいい。


続きを読む
posted by かんな at 02:35| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

カメレオン



どこを、どう歩いたのかは
あんまり覚えてない。

たまにするお散歩の夕日が寂しいと、
特に寂しい1日になったりする。



暖かいようで風が吹くと冷たい空気が
一際景色を壮大なものにするけれど、
一人っきりが嬉しい今のあたしには、
冷たい手も心地よかった。






世界の秩序に上手く流されてるあなたもあたしもカメレオン






『あたし一人で解決しなきゃ』と
決意したその問題は

実際の所どんどん膨れ上がって
今ではこの部屋にいるのも落ち着かないくらい
破裂しそうな透明な風船。




そうなると後は割れるのを待つのみな様で、
一人で笑ってた。











少し、予想はしていた。
覚悟もしていた。

つもりだった。



外見ばかり大人になる。
クルクル表情変えて笑う。
決して、決して泣かない。

ココロを見せないカメレオン



髪の色を変えて、爪には装飾品。
あなたの好きだと言った色の服を着て、

結局、流されてる。




何1つ、この声で変わったものはないんだと気付く。



1番になりたかったんじゃないの。
そんなに子供でもない。

ただ、一瞬見せたあたしのホントのカラー
ただ1度だけ認めてくれたらそれで良かった。




ただね、隠して笑うのは辛くて、
ひどく辛くて。
どうして真っ白でいさせてくれないんだろう。










2時間ほど歩いた景色の中で
眼に止まったのは梅の花。


ねぇこの家の角っこにある1本の木の下で8年眠る蝉でいれたら。



奇麗事で済ませたら訳ないね。と
少し微笑んでまた家に帰った。

そろそろあたしの色を見せようと思うわ。
posted by かんな at 13:58| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

くま



真っ白い真っ白いその土を一歩一歩歩いた
今日は晴れてるから、キラキラ光って何だか心が洗われる。

なんだかんだ言っても歩くのは疲れる。

ふと、自分の足跡振り返った。











ずっとずっと続いてたけど、
1つしかなくて、独りぽっちの足跡に悲しくなった。


途中で座りこんで、その跡の上に足跡2つ。

兎模様を真っ白の中で作って、
また、歩いた。










だってね。自分から離れないとどんどん誰かがあたしに催促する気がして。
悲しくなった。


『邪魔なんだよ』『消えろよ』って
言われてる気がして、


でも下は向きたくなかった。





だから一匹の白熊に会いに行った。









『帰り道は解るの?』




ってそのくまは聞いたけど。

『大丈夫、足跡があるよ』って
『明るいうちに帰るよ』って

強がりを言った。




くまは一言呟いた。


『帰り道は独りじゃないでしょ?大丈夫。』って









意味も解らずにその日は帰った。







ふと、帰り道、

くまの言葉が気になって後ろ向いた。

くまが立っていた、一本の木の一番上。





そこからあたしの歩いた道には、
あたしの、行きと帰りの足跡。






『慰めにもならない。』

そう笑って、家路に着いた。











家に帰ると心配したネコのショコラが家の前で待ってた。

『ごめんね』って一言、
ショコラを抱えて部屋に戻る。



また、現実がそこにあるんだ。









ふと電気をつけて、暖房もつけて、カーテンをひいた。












窓辺に、小さな雪だるま。






溶けそうな雪だるま。










きっと、白熊が言いたかったこと、
あたしには解った気がしたよ。



大丈夫。


心も早く溶かしなさいって、

怖くないでしょ?強いでしょ?って








言いたかったんだ。






ありがとう。

posted by かんな at 16:26| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

Love Letter


会って話そう。
ううん。やっぱりダメ。

アナタに伝えたいこと、1枚でも2枚でも収まらなかったから。
だから3枚書いて渡すね?

ペンは何色にしよう。アナタは何色が好きだったかな?

この気持ちは何色かな?















本当は、渡してすぐ『返してっ』って言いそうだった。

心臓が破裂しそうで、顔中全部が熱かったし。

何よりもアナタに軽蔑されたらどうしようとか、

そう思って、アナタの上着を借りた。

ポッケに手紙の入った上着。







でもね?このままだと、伝えないままだと、

アナタは遠くに行く事知ってた。

いつかはあたしのこともすんなり忘れて、

ただただ想い出の人になることも知ってた。




だから、左のポッケの手紙には触らなかった。




伝えなきゃ。このままじゃダメ。

唯知らずに離れるなら、悲しくなっても伝えなきゃ後悔する。





伝えてなかったらきっと、

きっと夏が過ぎた頃にはとっくにあたしの事うろ覚え。

1年に1度くらい顔を合わせて『久しぶり』『元気?』って聞く知り合い。




どうもね?

この気持ちとアナタの気持ち、

反比例している様で悔しいな。



秤にかけたら重くてあたしは零れるだろう。

零れたあとのお掃除も、きっとあたしがするんだろうな。







でもね?

その気持ちが溢れた分だけでも、

アナタの眼に止まったなら、それでいいんだ。

溢れた分だけでも、

アナタに沁み込んでくれれば

それだけで満たされてしまうんだ。









緑色の手紙の中には、

アナタへの『好き』を沢山詰めて破れそう。



零れたところから涙に変わって

アナタの喉を潤す事を今夜は願うね。




追記
posted by かんな at 00:02| 大阪 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

猫とぬいぐるみ



良く歩く散歩道だった。

良く見た景色、慣れた景色。

唯、何となく歩く道。





そこで見つけた、猫とぬいぐるみ。

孤独そうな眼をした猫と、ぼろぼろになったぬいぐるみ。



『おいで』としゃがみ込んで、あたしは手を前に出した。

もちろんぬいぐるみにも手を伸ばした。






ぬいぐるみはあたしを睨みつけて、

そのまま猫を担いで逃げてった。



人見知りするんだ。

と思って、その場を去ったけれど少しして気がついた。





あのぬいぐるみはあたし。








寂しいの、怖いの、寒い、助けて。

そうやって人の温もりを求めるとき、

必ずあたしは拒絶した。




裏切られるのは怖い。

だからしっぽ振らない。

突き放して、嫌いだと吐いて、

それでも近くにいてくれたなら救われた。




弱い頃のあたしだった。






度々現れては逃げてしまうぬいぐるみを

毎日追いかけた。






いつか信じてくれるように。






あたしは自分の力で、昔のあたしを慰めてあげなきゃ。

続きを読む
posted by かんな at 16:25| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。